万座カラマツ天然母樹林、カラマツ巨木の一つ。母樹林の中で最も通直で姿形の整ったカラマツ。2007年2月26日、林野庁関東森林管理局吾妻森林管理署による公式計測会では直径90cmを記録しました。この母樹林では古くから種の採取が行われており、干川文次氏の手記によると、
“昭和37年ドイツのショハー(R.Schober)博士がカラマツの母樹を見に来たとき、一本の大きい木の下に行き木肌に手をかけ、懐かしそうに見上げ、「この母樹の種がドイツでは生育が良いので、その母樹を見に来たのだ」と満足そうな顔をした…”
とあります。どのカラマツに手をかけたのかはわかりませんが、種の採取は木材の利用を見越して通直な幹のカラマツから採取されることが多いので、この森で姿形が整ったカラマツで最も大きいこのカラマツこそが、世界に行ったカラマツであろうと判断し、ショハーの木(偉大〔おおい〕なる母の木)と名前がつきました。最も人気のあるカラマツ巨木の一つです。