万座発、癒し行き

温泉ソムリエ&スパリエインストラクター、障害者スキー指導員 大谷仁

「ちゃぽん」という湯船に足を入れる音と共に、
湯煙の向こう側にあっという間に誘われる。

それが万座温泉日進館の世界。

某温泉地に住み、毎日温泉に入っている僕でもこの世界は新鮮でした。
この世界観、これは万座温泉でなければ味わえない空間です。

9つの湯船は同じようで、少しずつ、そして微妙に
温度や温泉成分の濃さを身体が感じていきます。

いつもより、自分の身体が少しだけ、変化に敏感になっているの実感します。


「まごわやさしい御膳」


どうやら、この食のお陰のようです。

万座温泉のある地元嬬恋で古くから身体にいいとされ、
食されてきた7つの食材で構成されています。
この食の意味を身体の中から、実感できるわけです。

始めは「ちと、多いかな?」と思ったお膳の数。
でも翌朝、自分の身体がそれが適量であったことを判断します。
胸焼けも胃もたれもありません。

それ程に身体に優しく、身体のために考えられた食事。
嬬恋に住み暮らす人々の、温かさを感じる瞬間です。

そのとてもゆる~い時間のまま迎えた翌朝。
スペシャル企画への参加のお誘いを受けました。

「カラマツ母樹林 スノーシューツアー」

約2時間のこれもまた、現実逃避です。

普段から雪山に親しみ、雪山に入っている僕。
新しい空間に入る事は非常に楽しみです。
それも日本国内有数のカラマツ樹林。
ましてやそれは植林ではなく、天然林。

多くのシンボルツリーやマザーツリー。
多くが日本最大級のカラマツばかり。

それにしても、同じ山でも僕の住む新潟県の山とは全く違う世界。
地域の歴史、文化、時代の流れ。
そして国立公園指定第1級地区という条件。
その中で悠久の時を経て、残された母樹林。

機会とガイドである森林インストラクター木村道紘氏にお願いして、
是非体感していただきたい時間です。

それも残雪のこの時期。

僕が入った時、それは雪の白と空の青。
そして母樹林内に残った、シラビソの緑。
今もそれは僕の心に焼き付いています。

癒され続けた1泊2日、万座温泉ホテル日進館の旅。
観光地に住む僕にとっては、僕の住む観光地を見直す事を
考えた1泊2日でした。


二日間大変お世話になりました。
ありがとうございました。
























温泉ソムリエ&スパリエインストラクター、障害者スキー指導員 大谷仁  

※当館は、2008年12月1日より夕食がバイキング形式に変わりました。


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