万座温泉エコツアー スノーシュー体験

温泉大好き倶楽部   大沢千夏・亀井佳子


こんこんと湧くあの白濁のお湯が恋しくなり、万座温泉へ行ってきました。

2人とも温泉が大好き!以前も新潟県の秋山郷切明温泉の河原の露天風呂や燕温泉の黄金の湯など野趣あふれる野天風呂めぐりを一緒に楽しんだ仲です。

今回も心身ともにリフレッシュ!思い出深い温泉旅となりました。


(★1日目は亀井が報告させていただきます!)

今回「ホテル直行バス」を利用しました。電車で行くとなると上野駅から吾妻線で万座鹿沢口駅まで行き、そこからバスへ乗り換えとなりますが、直行バスなら、東京から乗車し、そのまま乗っていればホテルまで連れて行ってくれるので、楽々です♪万座ハイウェイに入ると窓の外はすっかり雪景色。白根山や遠くの山々がきれいに見えました。

いよいよホテルに到着。ここは標高1,800m!私は2年ぶり、大沢さんは5年ぶりに万座温泉にきました。年末に新館「湯房」が出来たというので今回はそこに宿泊させていただくことにしました。窓を大きく取っているのでお部屋の中は明るく、とてもモダンなスタイリッシュなお部屋です。私も大沢さんも万座が大好きで以前から何度も来ていて、湯けむり荘、別館、本館それぞれに宿泊しているのですが、しばらく来ないうちにこんな素敵なお部屋が出来ていたとは・・・驚きました。

温泉好きな私たちはさっそく、新しく出来たという「万天の湯」へ行くことにしました。お部屋の近くにあるのは嬉しいですね。入り口にあった湧き水の飲み場、こういった演出もいいですね。新しく出来たばかりなので、まだ檜やヒバのいい香りがします。宿泊者専用のため、人も少なく、静かに入浴できることも気に入りました。私も大沢さんもボーッと湯船に浸かっては出て浸かっては出て・・・を繰り返し、1時間くらいゆっくりと入っていました。日ごろの疲れをお湯とともに掛け流し、湯上り後はしばしお昼寝・・・。ほんと幸せ~。

自然とおなかも空き、さあ夕食の時間です!万座温泉ホテル日進館ならではの体にやさしい食事「まごわやさしい御膳」。「まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ・いも」を食べていれば長生きするんだそうです。私もこれから実践していこうと思います。覚えやすくていいですね。旬の食材やその土地ならではの食材を生かして料理したお食事はヘルシーでとても美味しかったです。温泉に入って体にいいものを食べるって最高の贅沢ですね。ここに一週間滞在していたら、体の外からも中からも健康になって体質改善ができそうです。

夕食後は20:00から毎晩行われるフロアーショーを見てみることにしました。この日のゲストは中国人の歌手ジェンニー・ハンさん。テレサ・テンなど私たちの知っている歌もたくさん歌ってくれましたし、とても素敵な歌声でした。そしてオーナー歌手の泉堅さん、15年間毎日、歌っていらっしゃるそうです。会場のおじいちゃん、おばあちゃんたちの嬉しそうな笑顔が印象的。「いつ来てもこのホテルにはたくさんのお客さんがいる」理由がなんとなく分かりました。

温泉に入って体にいい食事を食べて、きれいな歌声を聴いて、早めに就寝、なんて健康的な旅!のつもりでしたが「カフェバーつま恋」でちょっと一杯(笑)。とてもきれいに盛られたオードブルーをつまみながら、温泉談義に花を咲かせました。明日はスノーシュー体験!頑張るぞ~!おやすみなさ~い。





















(★2日目は大沢千夏が報告させていただきます!)

翌朝は障子窓から朝日が差し込み、自然と目が覚めました。いい天気!寒さと眠気に耐えながらも向かった先はもちろん、展望露天風呂「極楽湯」。標高1,800mの自然の中の露天風呂を2人占め!雲ひとつない広がる青空と静かな雪景色の山々、自然に抱かれながらの入浴はまさに至福のひととき♪気持ちいい~。

朝食は和洋バイキング。古代米のお粥や野菜もたっぷり取りました。元気はつらつ!パワー全快!な、なぜなら、今日はこれからスノーシューをやるからです。

温泉でのんびりのつもりだったのに旅行前日に、突然、かめから「大沢さん、スノーシューやりましょうよ~。雪山を忍者になった気分で歩けて楽しいですよ~」と・・・。スキーもここ何年もやっていなくて、ウエアーも捨てちゃったのに・・・。でもまあ、いっか~、どんなもんかやってみよう!

私たちが参加したのは「万座温泉エコツアー」。インタープリター木村道紘さん(日本エコツーリズム協会「このガイドさんに会いたい100人」の一人!)にご案内していただきました。スノーシューを履いてさっそく、カラマツ林へ。スキーは滑れるようになるまで時間を要しますが、スノーシューは履いたそのときから、簡単に誰もが楽しめるのがいいですね!一面、笹で囲まれて入ることができないカラマツ林も冬はその笹を雪が覆ってしまうので、スノーシューを履けば入ることができます。スノーシューを発明した人ってすごい!

最初に私たちが体験したことはシラビソの葉を手で揉んで香りを嗅いでみるということ。なんと!オレンジの爽やかななんともいえない香りがしました。次に同じように香りを嗅いだのはトウヒの葉。こちらはレモンの香り。これには驚きです!ハーブの葉はこうやって香りを嗅いでみるけれど、モミの葉の香りを嗅いでみたのは初めて。これから森に入ったら、葉を揉んで香りを嗅ぐのが癖になりそう。

次に幹のブヨブヨとした柔らかいところを枝でつついて、ちょっと穴をあけて、ヤニの香りを嗅いでみました。こちらもなんともいい香り!子供の頃、ヤニが手についてベタベタして困った思い出はあるけれど、匂いをかいだことはなかった。 そういえば“モミ”というアロマオイルもある。イライラを穏やかな気持ちに変える効果があるんだとか。樹木が自分の身を守るために作りだすという揮発性物質「フィトンチッド」。森林浴が体にいいのは、木が自然と放つこのフィトンチッドを嗅いでいるからなんだなって、実感しました。

次に私たちは仁王様のように大きくそびえ立っている「仁王松」に腰かけてみたり、炎が燃え盛るようなかたちの「草薙カラマツ」を下から眺めました。何年もその場所で生き続けている樹木の生命を感じ、何か語りかけてくるような不思議な感覚を覚えました。この森の木はこのように力強く枝を伸ばしている生命力を感じる木もあれば、枯れてしまっている木もあります。触ると温かい木や冷たい木もあります。人それぞれに性格があるように木にもそれぞれ性格があるのでしょうか・・・。

さらに歩いていくとテンやウサギの足跡も発見。この森にはさまざまな動物も生きているんですね。餌を追いかけて今さっき、通ったのかもしれません。

そして最後に木村さんがとっておきの場所として案内してくれたのは、ダケカンバのマザーツリー。大きなお母さんの木“マザーツリー”を細い木々の子供たちが守っているかのように囲んで立っています。それともお母さんが手を広げて、子供たちを守っているのでしょうか。そこはなんとも不思議な空間。マザーツリーの下に立ち、まわりの子供たちの木に囲まれている私も何かに守られている気がして、とても穏やかな気持ちになりました。しばらくここにいたい気分。今、家に帰ってきてからもこうして目をつぶると、あのマザーツリーに会えたのが夢の中の出来事のようです。樹木の生命力、神秘を感じ、心も体もリフレッシュしたスノーシュー体験となりました。

帰りのバスはもちろん、ぐっすり。あっという間に東京に着いてしまいました。つい何時間か前はあの万座の森に何百年も静かにじっと立っているマザーツリーを見ていたのに、ここ東京は都市開発がどんどん進み、新しく建った高層ビルが所狭しと、ぞびえ建っています。なんだか不思議な気分。でもとても清々しい気分で家路に着きました。また、万座へ行こうと思います。

温泉大好き倶楽部   大沢千夏・亀井佳子
























※当館は、2008年12月1日より夕食がバイキング形式に変わりました。